弁護士の相談予約を取ったのだけれど、いったいどんなものを用意していった方が良いんだろう? というご質問を受けることがあります。
弁護士の相談で、1番大事なことは、あなたが今、何に悩んでいて、今後、あなたとしてはその状況をどのような方向にもっていきたいと願っているのか? ということです。
あなたは、今、何に悩んでいるのか(現在)。
あなたは、その事態をどのような方向にもっていきたいと願っているのか(未来)。
そして、そのあなたの悩みの中身をより具体的に分析するために、弁護士は、これまでの経緯を知る必要があります(過去)。
弁護士への相談で、用意するべきものとは、この現在、未来、過去の3つの事情です。
弁護士相談では、弁護士はお医者さんのようにレントゲンを撮影して、あなたのケガを把握することはできません。血液検査をして、あなたの病気名(事件名)を特定することもできません。
弁護士相談では、弁護士は、あなたからの聞き取り作業を通じて、あなたの状況を的確に把握する必要があるのです。
ですので、弁護士相談を受けるにあたって、あなたは、弁護士にあなたの状況、すなわち現在、過去、未来をあなたの説明から十分わかってもらえるよう用意する必要があります。
こう書くと、なんだかプレシャーがありますが、それほど難しいことは必要はありません。
あたなは、まず、①1枚の紙に、自分が現在、悩んでいることをズラズラと書き出せばよいのです。
次に、②もう1枚の紙に、こうなっていきたいという未来を書き出すのです。
そして、③最後の紙に、こういうまずい事態に至ってしまったこれまでの過去の経緯をズラズラと古い順に書き出せば良いのです。
初めて、弁護士の相談を受けるときには、弁護士は、時系列(時間の流れ)に沿って事案を説明してもらった方が分かりやすいでしょう。
ですので、あなたとしては、過去の経緯を書いた③の紙を、先ずは弁護士に見てもらい(もしくは口頭で説明し)、次に①の現在の紙を見ながら困っている状況を説明します。そして、②の未来にこうなっていきたいという希望を述べれば、法律相談として、100点満点できとなります!!!
また、例えば、あなたが現在、抱えている悩みに関わる書面・書類がある場合には、これもぜひ、弁護士に見てもらう方が有益です(面談であればコピーを持参し、オンライン相談であれば事前に見せれるようPC、スマホに取り込んでおくきましょう。)。
書類・書面には、多くの情報が織り込まれていることが多いからです。
あなたの抱えている悩みを、しっかり弁護士に相談して、あなたの人生が、より幸福になりますように!
* コスモス相談ルームでは、「男性のための夫婦関係相談のための相談事項」と「女性のための夫婦関係相談のための相談事項」HP上で、紹介しております。
皆さんが、市役所等の無料法律相談をご利用される場合にも、この相談事項を参考にご用意をされていくと、弁護士の相談が充実したものになると思います。ぜひ、ご利用くださいませ。
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